原子炉の運転中においては、原子炉内に存在する酸素（水分子中の酸素もしくは炉水中に溶解して存在する酸素）の放射化により生成する放射性窒素や、燃料被覆管の材料中に不純物として僅かに存在する天然ウランの核分裂により生成する放射性希ガスが、排ガス系内に絶えず存在しています。

このため、排ガス放射線モニタの指示値は、燃料が破損していない場合でも、これらの放射性ガスの影響により0（ゼロ）とはならず、原子炉の出力、排ガス系の運転状況などに応じた値を示します。
なお、排ガス系に設置されている活性炭吸着塔により、放射性ガスを十分に減衰させた後、排気筒から放出します。