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雨が降ると値が変動するのは何故ですか?

大気中には、「自然の放射性物質を含むチリ」があり、雨が降ることで、それらが雨の粒に付着し、地表まで降下するため、一時的に指示値が上昇します。また、地表から大気中に拡散している気体状の放射性物質も降り始めの雨により、拡散が妨げられるので、地表近くに集まってしまいます。そのため、放射線量が上昇します。

また、雨が降り終わった後は、地表面が雨水に覆われるため、地表からの放射線が雨水によって遮蔽され、モニタリングポストやモニタリングステーションの値が低下することがあります。

晴天時と雨天時の放射線の図

 


自然の放射性物質を含むチリとは何ですか?

大地つまり土壌や岩石には自然放射性核種であるウランやトリウムが太古の昔から含まれています。この二つの放射性核種は放射線を出しながら崩壊して子どもやその孫の放射性核種を次々につくってゆき、最後に放射能のない普通の鉛になります。この崩壊の過程でラドン(Rn-222)とトロン(Rn-220)と呼ばれる放射性核種が発生します。このラドンとトロンは、気体状であるため、地中から大気中に放出され上空にまで分布しています。そして、ラドンとトロンは崩壊して子や孫の放射性核種が生まれるのですが、それらはいずれも気体ではなく固体であるため、微粒子となって大気中に存在しています。上空で雨滴が形成されるとき、これらの微粒子が雨滴の中に取り込まれ、降雨によりこれらの放射性核種を含んだ雨が地上に降下し、モニタリングポストやモニタリングステーションの値が一時的に上昇します。

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